かるかったかるったの
記憶を強める効果
(1)なぜ小学校2年生で九九を暗記するのか
なぜ九九を小学校2年生で学ぶかをご存知でしょうか。
この点については、「理解記憶」と「単純記憶」という記憶の違いが関係しています。
- ある程度歳を重ねた中学生以降は理解しながら覚えた方が暗記がうまくいくのですが(理解記憶)、子どもの頃は単純記憶に優れているとされています。
すなわち、高校生や大学生以降になるとひとつひとつ噛み砕いて理解したほうが記憶しやすいのですが、小学校の頃は意味を理解するのではなく、単純に記憶するのに適しているということです。
だから九九のような単純な記憶を小学校の低学年の頃に行うわけです。
人間はこの単純記憶という特質を備えていることから、幼児は耳で聞いて言葉を覚えます。
聞いても意味のわからない幼児がどんどん言葉を覚えていくのもこの「単純記憶」のおかげです。
(2)学校の校歌や小さいころ観たアニメの主題歌はなぜ大人になっても覚えているのか
また、多くの大人は小学校のときの校歌のメロディを聞くと、途中まででも口ずさむことができます。
- これも、校歌の意味がわからなくても何度も校歌を歌うことでいつの間にか記憶してしまった典型例です。
同様に、世代の違いはあれ、子供の頃に見ていたアニメの主題歌を今でも歌詞を見ないで歌える大人がたくさんいます。
カラオケでアニメ主題歌が自分の持ち歌になっている方も多く、同級生など年代の近い方たちがカラオケボックスに集まるとアニメソングで異様に盛り上がることがあります。
この点も、この子供の時期に記憶をさせておくことのもうひとつ重要なメリットです。
- これら九九や小学校の校歌、アニメ主題歌などは、大人になってもいつまでも忘れないという人が多いです。
同様に、大人になって会社の取引先の人の名刺をもらってもなかなかその人の名前を覚えられないにもかかわらず、小学校や中学校のときの同級生の名前は大人になっても覚えています。
つまり、小学校や中学校で繰り返し見聞きして記憶できたことは一生覚えているということです。15歳くらいまでに記憶したことは「一生モノ」だということです。特に楽しんで何度も見聞きしたことほど記憶が残っています。
そのため、「かるかったかるった」ではこの大切な時期に学んでもらいたい人生に役立つ四字熟語・故事成語だけを厳選し、ご家族で楽しんでいただけるように工夫をこらしているわけです。
四字熟語故事成語カルタ「かるかったかるった」の最大の特長は、読み札の記載した四字熟語故事成語の意味を「5・7・5・7・7」の31文字にまとめあげたという点です。
この「5・7・5・7・7」のリズムは日本最古の和歌集である万葉集にも収められている和歌(短歌)のリズムです。
この万葉集が編纂された7~8世紀はまだ紙が貴重で、人びとはこの「5・7・5・7・7」のリズムに乗せて和歌(短歌)を覚えていました。
日本人にとってこの「5・7・5・7・7」の和歌のリズムはとても暗記・記憶に適しているのです。
その「5・7・5・7・7」の和歌のリズムを取り入れたのが「かるかったかるった」です。
- 四字熟語やことわざ・故事成語の意味を覚えておけば、大人になっていつかその四字熟語・ことわざ故事成語の意味を思い出し、いつか必ず役に立ってくれるときが来るはずです。
四字熟語・ことわざ・故事成語の意味をゲーム感覚で遊びながらいつの間にか記憶してしまうことで、これらの意味を一生覚えていられるように潜在意識に染み込ませることが重要なわけです。
「かるかったかるった」では、暗記・記憶に適した子供のときにまず四字熟語やことわざ・故事成語の意味に触れることができます。
これにより年齢を重ねるにつれ困難になる暗記・記憶を難なくこなすことができ、人生に役立つ四字熟語・ことわざ・故事成語の意味を覚えることができるというメリットがあります。